MEZZANINE VOLUME 4 SPRING 2020
都市の新関係論 クリエイティブネイバーフッドという代替案
これからの都市のあり様を探求するマガジン「MEZZANINE (メザニン)」第4号の特集テーマは「都市の新関係論」。
【特集内容】
現在巷を賑わせている「スマートシティ」や「スタートアップ・エコシステム拠点都市構想」、「クリエイティブシティ」と いった都市政策。MEZZANINEはかねてより、これらの都市政策に閉塞感を覚えていた。
ところが、編集を進めていくうち、これらの3つの異なる都市政策は、ゴールが一つに重なり合い、一つの環世界として像を結べるのでは、という境地に至った。その場合、シティ=都市のサイズでは知の連携進化を果たす街の実現は難しく、①シティより二回り程小さい、ネイバーフッドレベルで捉えるのが適当であること、②街の触媒機能を加速させるためには、都市計画法上の特別区域計画の網を張るのに取って代わる、テクノロジーの力が奏功しそうだということ、③そこで鍵を握るのは、人と人との新しい関わり方にある、との気づきを得た。
そこで本号では、前者を「クリエイティブネイバーフッド」、次のアーバンテック・サービスを「NaaS」、双方に通底するコモンセンスを「新しい関係性」と称して、その可能性を探ってみることにした。