国内外で活躍する11人のクリエイターが描く、
日本を舞台とした短編漫画コレクション!
ロングセラー『東京店構え』の著者、
マテウシュ・ウルバノヴィチ発の漫画短編集。
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優れた短編の物語、特に漫画の作品は、歌のようです。
読むのに数分しかかからない場合でも、
その間はまったく別の世界に移動し、宝物を見つけたり、
恋に落ちたり、泣いたりさせてくれます。
短編物語が歌のようなものであるなら、
短編集は音楽アルバムのようなものになるでしょう。
より大きなテーマを感じながら
ストーリーからストーリーへと運ばれるのです。
<「はじめに」より>
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【収録作品】
『クロマツ』スケラッコ
『理想の家』ケン・ニイムラ
『すぐそばにある』朴ノ木二郎
『東京グルメ猫』ヘイカラ
『川』ひうち棚
『エノシマ2202』リネア・スターテ
『おわりの灯台』ウルバノヴィチ香苗
『夜行列車』アトリエ・セントー
『未来の博物史』もぷ子
『月はうどん味』マテウシュ・ウルバノヴィチ
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(著者プロフィール)
マテウシュ・ウルバノヴィチ Mateusz Urbanowicz
ポーランド出身。アニメ製作会社コミックス・ウェーブ・フィルム入社後、アニメ映画『君の名は。』など数々の作品で背景美術を手がける。2017年に独立し、『東京店構え』『東京夜行』(エムディエヌコーポレーション)などの作品集を刊行しロングセラーになるなど、世界中に多くのファンを持つ注目のイラストレーター。
スケラッコ Sukeracko
漫画家。名古屋生まれ、京都在住。2016年『盆の国』(リイド社)で単行本デビュー。同作品で「THE BEST MANGA 2017 このマンガを読め!」1位を受賞。その他、『大きい犬』『しょうゆさしの食いしん本スペシャル』(リイド社)、『バー・オクトパス』(竹書房)、『みゃーこ湯のトタンくん』(ミシマ社)などがある。
ケン・ニイムラ Ken Niimura
漫画家、イラストレーター。2014年『ヘンシン』、2018年『Umami』(アイズナー賞最優秀デジタルコミック賞を受賞)、2021年『Never Open It』、2022年『Peni Parker: After School』を発表。2012年にジョー・ケリーの脚本で共同制作した『I Kill Giants』は国際漫画賞を受賞、2019年にゾーイ・サルダナ主演で映画化された。
朴ノ木二郎 Jiro Honoki
2019年『火と煙とアクビ』(トーチweb)でデビュー。SFやファンタジックな世界、人間味のあるキャラクターを描く。素晴らしいアクションも魅力。
ヘイカラ Heikala
フィンランド、オウル出身。東京を拠点に活動するイラストレーター。イラストのスタイルは、フィンランドの児童書の挿絵、日本のアニメーション、日本での旅から影響を受けている。
ひうち棚 Hiuchi Tana
1980年生まれ。愛知県在住。2020年『夏休み』(月刊コミックビーム)でデビュー。著書に『急がなくてもよいことを』(KADOKAWA)がある。家族や過去の自分、情景をじっくりと眺めるような作品は、読み手を温かくも鋭角に思い出へと誘う。
リネア・スターテ Linnea Sterte
スウェーデン、ルーレオー出身。ペンを持てるようになった頃から絵を描きはじめる。デビュー作『Stages of Rot』は、2018年に「アイズナー賞」のベスト・グラフィック・アルバムにノミネートされ、同年MoCCA芸術祭の優秀賞を受賞。
ウルバノヴィチ香苗 Kana Urbanowicz
漫画、イラストレーション、アニメーションなどを手掛けるクリエイター。「コミック乱」とトーチwebにて、江戸時代の市井の暮らしを描く漫画『まめで四角でやわらかで』を連載中。主な著書に、好奇心旺盛なたぬきが日常のはてなを紐解く漫画『ぽんこさんの暮らしのはてな?』(ミシマ社)がある。
アトリエ・セントー Atelier Sentô
セシル・ブランとオリヴィエ・ピシャールによるフランスのクリエイターデュオ。主な作品に漫画『鬼火』『Festival of Shadows』、ゲーム「The Coral Cave」「The Doll Shop」がある。
もぷ子 Mopuko
京都精華大学卒。別名義にて「第68回小学館新人コミック大賞」青年部門入選。「月刊COMICリュウ第12回龍神賞」銅龍賞受賞、同誌・登龍門にて読み切り掲載。総合マンガ誌「キッチュ」にて読み切り複数掲載。
≪メディア掲載情報≫
●J-WAVE「RADIO DONUTS」にて著者のマテウシュ・ウルバノヴィチさんコメント出演!(2023/01/28)