名店の肴と酒、そして“建物"を味わう。
好評既刊『日本居酒屋遺産』の西日本編!
古い居酒屋に客が通うのは、酒肴もあるが、建物の居心地の力が大きい。居酒屋の「居」は居心地の「居」、居場所の「居」。そのながい歳月をくぐり抜けてきた建物に自分を重ね、自分の生きてきた人生を肯定する場所だからだ。
文化遺産、自然遺産、産業遺産などの「遺産」とは、今その価値を保護しないと消滅する危惧のあるものを言う。ながい歴史を経てできたものは再現できなく、それゆえに価値がある。
本書は、好評既刊『日本居酒屋遺産』の西日本編。戦前~昭和前期に創業し、古い建物を維持し、ながく人々に愛されて続く庶民の居酒屋を「日本居酒屋遺産」として、400点以上のビジュアルで味わう一冊。愛知、京都、大阪、島根、福岡、大分、沖縄、そして「東日本編」に収録できなかった東京の居酒屋遺産を紹介。名物の肴で一杯やりながら、ぜひ店内を見回し、その価値を知っていただきたい。著者描き下ろしの建物イラスト(掲載全店!)も必見。
<西日本編>掲載店
●大甚本店(愛知県名古屋市)
●赤垣屋(京都府京都市)
●神馬(京都府京都市)
●京極スタンド(京都府京都市)
●明治屋(大阪府大阪市)
●田吾作(島根県益田市)
●おでん安兵衛(福岡県福岡市)
●酒房 武蔵(福岡県北九州市)
●こつこつ庵(大分県大分市)
●うりずん(沖縄県那覇市)
●さいき(東京都渋谷区)
(著者プロフィール)
アートディレクター/作家。1946年、北京生まれ。長野県松本市出身。68年、資生堂宣伝制作室入社。89年、アマゾンデザイン設立。2000〜07年、東北芸術工科大学教授。本業のかたわら居酒屋探訪をライフワークとし、多数の著作、テレビ番組がある。おもな著書に『ニッポン居酒屋放浪記』『居酒屋百名山』『居酒屋おくのほそ道』『居酒屋かもめ唄』『東京居酒屋十二景』『居酒屋道楽』『月の下のカウンター』『居酒屋を極める』『ひとり旅ひとり酒』『飲むぞ今夜も、旅の空』『居酒屋と県民性』『酒と人生の一人作法』など。テレビ「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選」(BS11)放送中。
≪メディア掲載情報≫
●毎日新聞 書評欄「今週の本棚」掲載(2023/07/15)
●西日本新聞 書評掲載(2023/07/15)
●日刊ゲンダイ 書評掲載(2023/08/10)
●雑誌「月刊たる2022年9月号」(たる出版株式会社)新刊コーナーにて紹介(2023/08/25日)
≪関連書籍≫